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One More Coin

独立女子と子育てパパのための 明日をちょっと贅沢に過ごすヒント

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購入銘柄の評価 : WOWOW(4839) と ぴあ(4337)

 あなたはどういう基準で購入銘柄を選定していますか?

 どの銘柄を購入したら正解、というものは実はありません。

 なぜなら人によって目的が違うからです。

 売買を通じて、大きな利益を出したいという方であれば売買益を狙うキャピタルゲインを目的とした銘柄選定となります。この場合、多くのケースでは将来の値上がりが見込める銘柄を選びます。

 逆に、株価のチェックとかは全然したくない。手離れよくお小遣いを増やしたい。そういう目的の場合ですと、配当を狙うインカムゲインを目的とした銘柄選定となります。株主優待も考慮に入れるとより効果的でしょう。

 他にも様々な目的と選定方法があると思いますが、まずは「何のために投資をするのか?」、「この投資を通じてあなたは何を得たいのか?」この点を明確にすることが納得感のある投資をする上での大前提となります。

目次

 ▶1.今回の投資目的
 ▶2.WOWOW
 ▶3.ぴあ
 ▶4.2社の比較
 ▶5.まとめ
 ▶6.One More Comment


1.今回の投資目的

 今回受けた相談者は、

 ・株式投資は初めて

 ・株価見て一喜一憂したり、そのための時間/手間を取りたくない

 ・収入は会社からの給料だけ

 ・ライブ大好き。ライブに行くためのお小遣いを増やしたい。

 ・ライブのために地方遠征もある。テレビも見る。

という特性がありました。

 そこで一緒に話して定めた方向性としては、

 ・配当 / 株主優待が充実しており、これらインカムゲインの利回りが高い銘柄を選ぶ

 ・短期で売買はせずに長期保有

 という2点を基本と設定しました。

 また、相談者がライブ好きという点から、興味のある会社に投資をしたいということで「WOWOW」と「ぴあ」が候補として絞り込まれました。

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2.WOWOW

WOWOWはBS、CSに有料番組を提供する民間衛星放送会社です。

以下の概要をご覧になると分かるように、配当利回りも優待利回りも高く、長期保有者への優遇もあるため、インカムゲインを目的とした投資スタイルに合致した特性を備えています。

会社名 株式会社WOWOW
証券コード 4839
優待確定月 9月
株価(2017/7/25) 3,225円
配当
(2016年度実績)
80円(2.48%)
株主優待

100株以上で以下の①もしくは②のどちらか
①WOWOWの視聴料3か月分無料


②WOWOW特製QUOカード2,000円分

長期保有株主への
優待制度
100株以上

2年以上継続保有で、WOWOW無料視聴1か月分を追加

総利回り 配当(2.48%)+優待(2.31%)
※初年度
※WOWOW視聴料を月額2,484円(税込み)で計算
企業IRサイトURL https://corporate.wowow.co.jp/ir/index.html

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3.ぴあ

ぴあはコンサートのチケットなどを販売する業種の最大手です。

さらに1万人規模の音楽アリーナ建設も発表し、拡大する音楽ライブ市場に手を打つ大胆な動きもしています。

概要は以下をご覧頂ければ分かるように、配当利回りはあまり大きくありません。

市場全体を見れば決して悪い内容ではなく、優待も長期保有者への優遇があり、魅力的な投資対象です。

会社名 ぴあ株式会社
証券コード 4337
優待確定月 3月
株価(2017/7/25) 3,970円
配当
(2016年度実績)
16円(0.4%)
株主優待

「チケットぴあギフトカード」、「オリジナルシネマギフトカード」、「オリジナル図書カード」の3品目の中から優待区分の金額の範囲内で、自由な組合せで選択が可能。

100株以上:  2,500円分
1,000株以上: 5,500円分

長期保有株主への
優待制度
1年以上保有
100株以上:  5,000円分に増額

1,000株以上: 11,000円分に増額

総利回り 配当(0.4%)+優待券(0.63%)*初年度
企業IRサイトURL http://corporate.pia.jp/ir/index.php

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4.2社の比較

どちらも将来性を感じさせ、かつ長期保有してのインカムゲインに魅力を感じる企業です。

ですが、限られた資金の中なので、どちらか1社しか投資できません。

この場合、あなたならどちらに投資しますか?

今回、当ブログではWOWOWに分があると考えます。

なぜならば、1で挙げたように今回の相談者と決めた方向性は次の2点だからです。

 ・配当 / 株主優待が充実しており、これらインカムゲインの利回りが高い銘柄を選ぶ

 ・短期で売買はせずに長期保有

2社ともに、配当も毎年出ており、株主優待もある。かつ優待の長期保有者への優遇もある。これらの点から「・短期で売買はせずに長期保有」という方針にはある程度見合う銘柄と考えられます。

となると次の比較ポイントとしてはインカムゲインです。

以下の表で見てみましょう。

  初年度総利回り 長期優待適用後の総利回り
WOWOW 4.79% 5.56%
ぴあ 1.03% 1.66%

※WOWOWの長期優待は2年以上保有時、
 ぴあの長期優待は1年以上保有時。

この点から、今回の相談者のケースでは、WOWOWを優先して投資した方が方針に合致すると考えました。

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5.まとめ

売買益を狙うインカムゲインを想定すると、また異なる視点から銘柄を見るべきですが、今回のように一度購入したら何年間も放置しておきたいという場合、インカムゲインの総合利回りで比較すると冷静に優先順位がつけられます。

比較ポイントは3点です。

・配当利回り

・株主優待利回り

・株主優待の長期保有者への優遇有無(およびその際の利回り)

可能であれば、次の点も評価項目に入れるとより確実です。

・配当が安定的に出ているか

 ※増配傾向にあるとなお良し

・株主優待が廃止の可能性がありそうなものか

 ※WOWOWのケースですと、自社サービスの利用料に重きが置かれているので、カタログギフトや全員にQuoカード配布のように、追加で発生する費用がありません。そのため優待の廃止リスクは比較的小さいと考えらえます。

・配当性向が100%近くになっていないか

 ※これはまた機会があれば取り上げたいと思いますが、自社の利益に対して無理をして配当や優待をねん出していないかどうかをチェックするポイントになります。この割合が高すぎるとリスクですが、低ければいいというものではありません。分かりづらいので、まずは100%を超えていないかだけご確認ください。

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6.One More Comment

株主優待はもらって嬉しいものですが、実際に自分が使わないものであれば無用の長物でしかありません。私はあまりテレビを見ないので、正直WOWOWの優待に魅力を感じないのですが、相談者は毎月のように契約しては解約するを繰り返しているそうなので、このように自分のライフスタイルに密着した優待であれば、長期投資には持ってこいと言えます。

また、記事は7/25の火曜日に書き始めたのですが、うっかりWOWOWの第一四半期決算の発表時期を失念しておりました。7/28(金)13:30に発表された決算を好感し、株価は190円高の3,455円で7/28の取引を終えております。

読者の皆様のためにも7/25当日中に配信すべきだったなと私にとって良い教訓になりました。

それでは、明日も良い日を!

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半導体市況が好調

先日7/24に、以下の記事を投稿しました。

半導体商社の相場観

半導体は体積当たりの単価が高く、また自動車をはじめ電子化される市場が増え、産業のコメとも呼ばれるほど重要視されています。市場全体が成長基調にある市場であり、スマホ、ゲーム(スイッチなど)、IoT、自動車、などがキーワードになっています。

一方で、プロセスの微細化も進み、これにより従来と同じ機能を更に小さい面積で実現することも可能になります。つまり、一回の製造での取れ数が増加し生産効率が向上するわけです。この取り組みで効果が比較的大きいのがDRAMなどのメモリー製品です。

さて、半導体業界では水平分業化が進み、ブランド名からは一般消費者には関りが分からないほど、多くの企業が関係を持っています。そうした中で、必ず必要になる部材の1つに「ウェハー(Wafer)」と呼ばれるものがあります。

ウェハーとはシリコンの板のことで、ここに電子回路を書き込むことによって、半導体製品ができあがります。厳密には、この後パッケージングしたりテストし梱包した上で市場に出回ります。

いずれにせよ、ウェハーがなければ半導体製品は作ることができません。

このウェハーメーカーは市場ではあまり選択肢がありません、つまり比較的寡占化の進んだ市場となっています。では、上場企業ではどこがウェハーメーカーに該当するのでしょうか?

主要企業としては以下の2社です。

・信越化学工業株式会社 (4063)
・株式会社SUMCO (3436)

既に市場でも注目されて、昨年末から上昇基調ではありますが、以下のようなニュースも出てきております。

IoTでウエハー不足 踊らぬ国内2強のトラウマ
 (2017/3/13付 日本経済新聞 電子版)

ウェハー出荷面積、5四半期連続で過去最高水準
 (2017/07/27付 EETIME Japan)
 
半導体商社に限らず、まだこれからの株価上昇に期待感を抱かせてくれる状況です。

今後の値動きに期待してみましょう。

それでは、明日も良い日を!

投資スタイルを自覚して、だらだら損をなくす

あなたは自分の投資スタイルを自覚されていますか?

自覚しているならば、それを一言で説明できますか?

投資スタイルを明確にすることのメリット

自分の投資スタイルを説明できることとは、すなわち自分を客観視できており、投資判断も冷静にくだせることにつながると考えています。

さもなければ、その時その時の相場の動き方に一喜一憂し、ルールもぶれてしまい、相場の波に翻弄されやすいからです。

相場が急落した時、
・すぐに損切りするのか、はたまた絶好の相場と見て買い増すのか。

・どうしたらよいか分からず、ただただ冷や汗を流すのか。

・倒産するのでなければいずれ値を戻すと長期的視野から泰然と構えるのか。

あなたは自分の振る舞い方を想像できますか?

他の投資家と比較して自分のスタイルを客観視する

私は正直、自分の投資スタイルを言葉にして説明できませんでした。そのため、投資仲間にもなんとなくの説明しかしてこず、あまり説得力を持たせられませんでした。

そんな時、日経マネーのムックを読む機会を得て、様々な投資スタイルの姿を学ぶ機会を得ました。

私の場合は、バリュー投資とグロース投資の組み合わせを主軸にした投資スタイルです。

もちろん、ポートフォリオを組んでいるので、一部は優待や高配当銘柄で手堅く、また投資信託での長期投資も交えています。

ただ、主軸はやはりバリュー投資とグロース投資の組み合わせです。

まとめ

これを自覚することで、銘柄のスクリーニングに際しても、より明確なポリシーを持てるようになり、悩む時間を減らしつつ納得感を高められるようになりました

あなたも自分の投資スタイルを言葉にしてみてはいかがでしょうか?

それでは、明日も良い日を!


半導体商社の相場観

半導体が活況とのニュースが以前から出回っています。
実際に信越化学やSUMCOなどのウェハー会社も2016年暮れごろから堅調に上昇してきています。

さて、ここで半導体商社に目を向けてみましょう。
自社で製造設備を持たない商社は、全般的に配当利回りが高めの傾向にあります。

⇒参考: Kabutanの半導体商社関連のページ



ご覧いただいてわかるように、2017年7月24日現在で過半数の銘柄が配当利回り2%以上です。

多くの3月期決算の半導体商社は、2016年度は為替の影響で減収減益の企業が多くありました。
一方で、11月以降、特にQ4決算はトランプ旋風による円安効果もあり利益が出始めてきております。

そんな中、冒頭のように半導体業界の業況好調もあり、2017年度はかなり期待が持てそうな印象があります。

⇒ 参考: EETIMESの半導体商社の業績まとめ (2017/6/14記事)

これから3月期決算の企業のQ1決算の発表が本格化します。
多くの企業はまだ保守的に発表するものと思われますが、年初より円高とはいえ、各社の想定為替よりは比較的円安に推移したと思われるFY2017Q1のドル円為替。

仮に想定が外れてもそれなりの配当利回りもあるため、投資妙味を感じさせる市場です。

それでは、明日も良い日を!


検証! 株式投資と目標株価 : 塩野義製薬(4507)

個別株の投資を行う際に一体何を参考にしたら良いのか・・・?

判断に迷われることは多いかと思います。

今回は世の中に数ある参考指標の内、「目標株価」は果たしてどの程度有効なのか?
を確かめてみたいと思います。

今回取り上げるのは塩野義製薬株式会社4507)。
大阪に本社を置く、言わずと知れた医薬品大手の企業です。

会社名 塩野義製薬株式会社
証券コード 4507
決算月 3月
年間配当 中間:38円
期末:38円
2018年3月期(予想)
株主優待 なし

6/9に2つの目標株価情報が発表されました。
1つはGS(ゴールドマンサックス社)による新規レーティング。Yahoo!ファイナンス記事
2つ目はCS(クレディスイス社)による継続レーティング。Yahoo!ファイナンス記事
(備考: 目標株価とは何かは別途記事作成予定)

この情報を見て、6/9に5,930円で1単元(100株)購入してみました。



チャート参照元: 楽天証券

購入後まもなく、上昇トレンドを描き、一時7%アップの6400円まで上昇。
これは行けるぞ!と思ったのも束の間。
そこからあれよあれよと陰線が続き、本日(7/18)現在、購入時とほぼ同価格の5,944円。

さて、果たしてここからどうなるか?
引き続き検証を進めてご報告したいと思います。

なお、私の利益確定ラインは10%アップの6,590円です。

【参考サイト】
目標株価まとめ
Yahoo!ファイナンス
楽天証券
塩野義製薬株式会社 IRサイト



        
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